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初心者向け!スマホアプリ開発の6つの手順をご紹介

スマホアプリ開発1

スマホアプリ開発とは

スマホアプリ開発2

スマホアプリ開発とは、スマートフォンで使用されるアプリケーションを設計・開発することを指します。iPhone向けのアプリ(iOSアプリ)とAndroid向けのアプリ(Androidアプリ)では、異なるプラットフォーム上で動作するため、それぞれ個別にプログラム開発が必要となります。

初心者がスマホアプリを独学で作ることは可能?

近年のアプリ開発に関する教材は、初心者でもわかりやすいように作られたものも多く、開発言語も以前より使いやすくなっています。そのため、簡単なスマホアプリであれば初心者でも開発は可能といえるでしょう。
ただし、学習の進め方などに不安を感じる方や、短期間で開発ノウハウを身につけたい方は、プログラミングスクールやメンターのサポートを受けて進めた方が効率がよいです。
そして、企業が開発しているアプリは複雑なものが多く、独学の粋を超えているものもありますので、実際にアプリ開発プロジェクトに参加できる機会があればとても有益です。

初心者がスマホアプリを独学で作ることは可能ではありますが、どこまでの範囲を実現したいかにより難易度は異なります。自身の目標に対して、着実な学習と実践を重ねていきましょう。挑戦は難しいかもしれませんが、達成感と成長を得ることができます。

スマホアプリ開発に必要な言語

スマホアプリ開発3

現在、プログラム言語はマイナーなものまで含めると200種類以上あると言われています。こちらでは、スマホアプリ開発に適した5つの言語についてご紹介します。

iOSアプリの場合

iOSアプリは、iPhoneなどApple社の端末で利用できるアプリです。iOSアプリをスマホにインストールする場合は、App Storeからダウンロードします。こちらでは、iOSアプリ開発に必要な言語についてご紹介します。

Objective-C

Objective-Cは、MacやiPhone、iPadなどのプラットフォームで使用されるプログラミング言語です。Objective-Cは、1972年に開発された汎用プログラム言語である「C言語」を基に、オブジェクト指向の概念を取り入れて作られた言語です。オブジェクト指向とは、プログラムを手順的に記述するのではなく、オブジェクト(物)を操作したり、組み立てたりする考え方を採用しています。により、より高度で複雑なソフトウェア開発が可能となりました。

Objective-Cは、1980年代からApple社の製品開発に広く活用されています。ただし、Objective-Cは独特の表記方法であり、実装時のコード量が多くなることから、最近では利用されるケースが減少しています。

Swift

Swiftは、Apple社が開発したObjective-Cに続くプログラミング言語であり、Apple社公式の開発言語でもあります。Objective-Cよりも文法がシンプルで、コード量が少なくコーディングできるので、近年のiOS開発は、Swiftが主流となっています。ただし、Objective-Cの後継言語という位置づけから、Swiftに関する情報がまだ不十分であるため、Swiftを適切に扱うエンジニアが足りない状態でもあります。

Androidアプリの場合

Androidアプリは、Android端末で利用できるアプリです。こちらでは、Androidアプリ開発に必要な言語についてご紹介します。

Java

Javaは、プラットフォームに依存しないプログラミング言語です。世界中で最も広く利用されており、その汎用性からスマホアプリだけでなく、Webアプリや業務システムなど、さまざまな開発に使用されています。最近では、Androidアプリ開発でKotlinを使用する人が増えてきましたが、Javaで開発されたアプリも多く存在し、需要がなくなることはありません。安定性と信頼性が高いため、今後も多くの開発者にとって重要な言語であるでしょう。

Kotlin(コトリン)

Kotlinは、JetBrains社によって開発されたプログラミング言語で、Java仮想マシン(JVM)上で動作します。2019年にGoogle社がAndroidアプリの推奨言語として採用し、強力なサポートを受けることになりました。Kotlinを採用したアプリは、大手SNSアプリなどで増え続け、Google Play上でも人気を集めています。Kotlinは、Javaよりも簡潔で洗練された記述方法を提供し、コーディングが容易で、習得難易度も低いと評価されています。そのため、Kotlinを使用するエンジニアの数も急速に増えています。

C#

C#は、Microsoftが開発したオブジェクト指向のプログラミング言語で、C言語やJavaの優れた要素を取り入れています。その一方で、Web開発における性質はJavaに近く、C言語とは異なる特徴を持っています。

主にWindows向けの開発に使用されますが、Xamarinなどのツールを利用することでAndroidアプリの開発にも活用できます。このような柔軟性はC#の大きな魅力の一つで、使いやすさと読みやすさから多くの開発者から支持を受けています。プロジェクトの要件や開発環境に応じて、C#を選択することも可能です。

スマホアプリ活用のメリット

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こちらでは、スマホアプリを活用することによって得られる主なメリットをご紹介します。メリットを把握することによって、何のためにアプリを作るのかを明確にしましょう。

(1)ユーザーとのコミュニケーションがとりやすい

アプリはクーポン配布やプッシュ通知など、ユーザーとのコミュニケーションを活性化させる機能を多く持っています。アプリをダウンロードする時点で、ユーザーは既に提供する企業に対して、好意的な印象を抱いている傾向があります。さらにアプリのホーム画面には企業のアイコンが表示されるため、ユーザーは企業の存在をさらに意識することになるでしょう。その結果、ユーザーとのコミュニケーションがよりスムーズになることが期待できます。

(2)ユーザーをリピーター・ファンにさせやすい

アプリには、会員特典やポイント制度、クーポンなど、ユーザーが継続的に使いたくなる魅力的な機能をもたせることができます。さらに、ユーザーの属性に合わせた個別のアプローチも実現できます。例えば、男性ユーザーにはメンズアイテムの情報を重点的に提供するなど、情報提供をターゲットに合わせてカスタマイズすることが可能です。

また、外部のMAツールや接客ツールとの連携により、ユーザーの行動や嗜好を追跡・分析し精度の高いターゲットマーケティングを実現できます。このようにユーザーにマッチした情報を適切に提供し続けることは、ユーザーエンゲージメントを高め、リピーターを増やすことにつながるでしょう。

スマホアプリ開発6つの手順

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スマホアプリを開発するには、必要な手順がいくつかあります。こちらでは、6つの手順を解説します。

(1)アプリの企画立案

アプリを開発する際に重要なのは、企画の立案です。そのためには、目標設定と主要ターゲットの明確化、そしてアプリの概念の構築が必要です。

例えば、飲食店では、「顧客の利便性向上とオーダリングの促進を目的に、モバイル注文アプリを開発する」といった具体的な目標を設定することが考えられます。

また、予算やリソースについても十分に考慮し、実現性や費用対効果を検討することも大切です。加えて、ターゲット層と適切なプラットフォームの選択も欠かせません。例えば、若年層や女性ユーザーといったiPhone利用率が高いとされるターゲットに焦点を当てる場合、最初にiPhoneアプリの開発を考えるかもしれません。しかし、プラットフォームの利用状況は常に変動しているため、リアルタイムなデータ調査も重要となります。

(2)要件定義

要件定義は、アプリ開発において重要なステップです。画面構成や機能、データの保存形式など、アプリの概要を詳細に設計します。小規模なアプリでは要件定義を行わない場合もありますが、ビジネス用途のアプリでは行ったほうが良いでしょう。要件定義は複数の開発者間での意思疎通をスムーズにし、バグ修正やアップデート開発にも役立ちます。また、開発者の異動や退職時に要件定義書があれば、引き継ぎのリスクを軽減できます。

さらに、要件定義と併せて類似アプリの評価を事前にチェックする事をおすすめします。アプリによっては、酷評を受けているものも多く、良い点は見習い、悪い点は同様の評価にならないように考慮することが必要です。

(3)設計

要件定義が固まったら、アプリの設計に進みます。設計は、外部設計と内部設計に分けて考えることが一般的です。

外部設計では、ユーザーが直接触れる画面や操作方法など、見える部分の設計が行われます。アプリの使いやすさやデザイン性を考慮し、ユーザーにとって魅力的なUIを構築します。一方、内部設計では、アプリの内部の動作やデータベースとの連携など、見えない部分の設計が行われます。システムの効率性や安定性を確保するために、機能の詳細な設計やプログラミングの準備を行います。

要件定義で明確になったアプリの目的や目標を踏まえながら、基本設計を進めることで、開発プロセスがスムーズになります。外部設計と内部設計の両方を丁寧に行い、ユーザーにとって使いやすく魅力的なアプリを実現しましょう。

(4)アプリを制作

要件定義が完了したら、いよいよアプリの制作に入ります。iOSアプリの開発には、Xcodeという開発環境が利用されます。Xcodeは、AppStoreからダウンロードできる無償のツールであり、MacOS上で動作します。iOSアプリの開発言語は、Objective-Cが使われていましたが、現在はSwiftが推奨されています。

Androidアプリの開発には、主にAndroid Studioという開発環境が利用されます。MacOSを含め、WindowsやLinuxでも使用可能であり、柔軟性がある環境です。一般的にAndroidアプリ開発では、Javaが広く使われていますが、最近では、Googleが公式に認定したKotlinに注目が集まっています。

(5)アプリをテスト

アプリの制作が完了したら、テストを行います。アプリのテストは、アプリが設計通りに機能するかどうかを確認したり、バグやエラーを発見するための重要な作業です。

テストでは、画面のレイアウトや画面タップ時の動作など、アプリの正確性をチェックします。さらに、使いやすさや処理速度なども確認します。

特に商用アプリを開発する場合、テストは欠かせません。不具合のあるアプリをリリースすると、ユーザからクレームが入ったり、利用者に損害を与えたりする可能性があります。また、企業の評判にも影響を与えてしまうでしょう。そのため、時間と手間をかけ、徹底的にテストを行うことが大切です。

(6)アプリをリリース

アプリのテストが終了したら、いよいよアプリをリリースします。ただし、iOSアプリもAndroidアプリも、ストアに掲載する際は、審査を受ける必要があります。まず、それぞれのストアへデベロッパー登録をする必要があり、登録費用も発生しますのでよく確認しましょう。

iOSの公式ストアであるApp Storeでは、アプリの審査が人の手によって行われ、基準も厳しいです。以前は審査に数週間から1ヶ月かかることもありましたが、最近は1週間程度に短縮されているようです。
一方、Androidの公式ストアであるGoogle Playは、自動の審査システムがアプリの審査を担当しています。事前は審査はなく、アプリの登録と同時に購入可能となっていましたが、現在はある程度の事前チェックが行われるようになっています。

また、リリース後は、ユーザーからの評価を基に定期的なバージョンアップが必要になります。アプリ開発の際はリリース後のメンテナンスについても視野に入れておくことが重要です。

スマホアプリ開発のエンジニアに必要なスキル

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(1)開発などの技術力

スマホアプリ開発のエンジニアには、常に新しい技術に対応できる高い技術力が求められます。基本的なプログラミングのスキルはもちろん必要ですが、それに加えて、トレンドの技術を押さえることも重要です。スマホアプリの開発は日々進化しているため、常に最新の知識を吸収し続けることが求められます。

(2)コミュニケーションとチームワーク

アプリ開発は多くの場合、複数の開発者、デザイナー、プロジェクトマネージャーなどとの協力が必要となります。
エンジニアは、他のメンバーと円滑にコミュニケーションを取り、アイデアや問題を共有し合う能力が求められます。協力的なチームワークを通じて、開発プロセスを効果的かつ効率的に進めることが重要です。

(3)時代の変化やニーズに対応できる柔軟性

スマホアプリ開発のエンジニアは、高い技術力だけでなく、新しい技術やツールに対する興味や理解力、そして柔軟な発想力も必要とされます。変化の激しいテクノロジー業界で活躍するためにも、常に学習意欲を持ち、スキルをアップデートする柔軟性が不可欠といえるでしょう。

スマホアプリを開発する際に注意すべきこと

最後に、スマホアプリを開発する際に重要な3つの注意点をご紹介します。

(1)OSの違いを理解する

先述のとおり、スマホアプリはOSによって、開発言語や使用できるツール、公開方法、審査方法が異なります。OSの違いを十分に理解し、それぞれの特徴や違いを事前に確認しておくことが大切です。

(2)UI、UXを重視する

UI(ユーザーインターフェース)とは、ユーザーとアプリとの接点、つまりアプリ画面のデザインを示します。例えば、アプリのボタンの色、余白、フォントなどはUIデザインに含まれます。分かりやすく直感的なUIが、ユーザーから評価されます。

一方、UXは「ユーザー体験のデザイン」を指し、ユーザーがアプリを使用して体験する全てを含みます。UXの評価基準は、アプリがユーザーにとって価値ある体験を提供できるかどうかです。「アプリが楽しい」「アプリが便利」と感じれば、UXが高いと言えるでしょう。

スマートフォンアプリを開発する際には、UIとUXの両面を考慮し、ユーザーにとって使いやすく心地良いアプリを作ることが重要となります。

(3)セキュリティ対策の徹底

アプリのセキュリティ対策は、非常に重要です。特に、ユーザーの個人情報の入力が必要なアプリは、脆弱性からの保護のために、強固なセキュリティ対策が必要になります。万が一脆弱性が生じると、サイバー攻撃などのトラブルが発生する可能性も考えられるでしょう。

セキュリティ対策が不十分なアプリでは、不正アクセスによってユーザーのログイン情報やカード情報が漏洩するリスクがあります。流出した情報が悪用されれば重大な問題が発生します。さらに、攻撃者が脆弱性を利用し、ユーザーの端末にウイルスを感染させる可能性もあります。ウイルスに感染すると、スマートフォンが不正アクセスを受け、保存された情報が盗まれたり、設定が勝手に変更されたりする危険があります。セキュリティ対策の徹底は、ユーザーとアプリの安全を確保するために欠かせません。暗号化はもちろんのこと、むやみに連携機能をつけない、古いOSではサポートしないといった対策が必要です。

まとめ

スマホアプリ開発に必要な言語や開発手順について紹介しました。初心者でも必要なことを押さえていれば、スマホアプリ開発を独学で行うことが可能です。しかし、開発の際はOSの特徴や各言語の違いについて、十分理解しておかなければなりません。スマホアプリ開発に必要なスキルや注意点についても解説したので、参考にして開発を進めてください。

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